失敗しない求人選び「ポイント5」

介護業界で自分らしく働き続けるためには、求人の選び方が重要になります。
職場によって利用者への対応方法や業務内容が大きく異なるため、合わない職場に就職すると仕事を続けることが難しくなり、早期退職することになりかねません。
自分の希望にあった働き方を実現するために、求人選びは慎重に行いましょう。
介護職の求人の見つけ方としては、大事な5つのポイントをご紹介します。
- 応募条件
- 働き方
- 給与
- 仕事内容
- 介護サービスの種類
それぞれのポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。
1. 応募条件
介護職の求人の応募条件では、「経験の有無」や「資格の有無」がよく見られます。
経験の有無
求人情報を探せば、未経験でも応募可能な介護事業所は少なくありません。
ただし、介護業務の経験は問わないものの介護職員初任者研修などの入門的資格を応募条件にしているケースもあります。
募集段階で経験者のみとなっている場合は、即戦力を求めている事業所です。
資格の有無
介護事業所によっては無資格でも応募できる場合があります。
しかし、身体介護など資格保有者でなければ担当できない業務があるため、介護職員初任者研修以上の資格が応募条件になっている求人も多いです。
資格を持っている場合は、手当の金額や無資格者との待遇の差も見ておくことがポイントです。
介護職は無資格で働けない?働く条件や認知症介護基礎研修を解説
2. 働き方

働き方で選ぶ場合、求人に記載されている「勤務形態」と「勤務時間」がポイントになります。
家庭の事情などで働ける時間が限られる場合は、自分の希望条件と合致しているか、きちんと照らし合わせるようにしましょう。
勤務形態
介護職の勤務形態は大きく分けて「正社員」「契約社員」「パート・アルバイト」になります。
働ける時間帯や将来のキャリアなどを踏まえて、自分にあった勤務形態を選ぶことが大切です。
勤務時間
介護職の勤務時間は主にシフト制になります。
自分に合った勤務時間に調整しやすいため、特に生活スタイルが変わりやすい女性に適した働き方です。
例えば、「子どもが小さいうちはパートとして短時間だけ働き、子育てが落ち着いたらフルタイムか夜勤で働く」というように、ライフステージに合わせた働き方ができるでしょう。
3. 給与

厚生労働省「令和4年度介護従業者処遇状況等調査結果」によれば、特養や老健などの身体介護が多く求められる施設では、平均給与額が高い傾向にあります。
介護事業所 | 平均給与 |
---|---|
介護老人福祉施設 | 34万8,040円 |
介護老人保健施設 | 33万9,040円 |
介護医療院 | 32万700円 |
訪問介護事業所 | 31万5,170円 |
通所介護事業所 | 27万5,620円 |
通所リハビリテーション事業所 | 30万4,790円 |
特定施設入居者生活介護事業所 | 31万3,920円 |
小規模多機能型居宅介護事業所 | 28万7,970円 |
認知症対応型共同生活介護事業所 | 29万1,080円 |
ただし、介護職員の給与額は資格の有無や実務経験の長さによって大きく変わるので、上記は一例としてご覧ください。
4. 仕事内容
無資格・未経験者が仕事内容で求人を選ぶ場合、専門性の高い施設で勉強を続けながら働くか、求められる知識・スキルの水準が低い場所で働くかを検討する必要があります。
専門性の高い施設で働くのは大変な部分もありますが、将来的に介護職としてキャリアアップを目指すことが可能です。
一方、求められる知識・スキルが低い職場では、要求水準が低いので楽に仕事をこなせるものの、介護職としての成長を望みにくいでしょう。
5. 介護サービスの種類
介護職の就労先は大きく分けて「公的施設」と「民間施設」に分けられます。
公的施設に分類されるのは介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、介護医療院などがあり、ケアを必要としている人を入居対象としています。
民間施設に分類されるのは、有料老人ホーム、グループホーム、通所介護事業所、訪問介護事業所などです。
民間施設に共通している点としては、自立の方から寝たきりの方まで、利用者の幅が広いことを挙げることができるでしょう。
働く場所ごとの働き方の特徴

高齢者の暮らしを支援する介護施設では、提供するサービスの違いによって仕事内容も異なってきます。
転職後のミスマッチが起きないように、働くうえで自分が何を重視しているかを整理して、施設を選ぶようにしましょう。
寄り添った介護がしたい人に向いている職場
一人ひとりに寄り添った介護に取り組みたい方は有料老人ホーム、グループホーム、特別養護老人ホーム、訪問介護、小規模多機能型居宅介護などが向いています。
入居者一人ひとりの生活状況や心身状態を観察し、その人のペースにあったケアを提供します。
有料老人ホーム
有料老人ホームは、民間企業が運営を行っている施設になります。
入居者の要介護度は施設によって異なりますが、基本的に要支援1から要介護5まで、幅広い方を入居対象としています。
施設ごとに提供サービスが大きく異なり、「大浴場やレストランなどの設備が充実している」「リハビリを重視している」など、それぞれの個性が見られるのが特徴です。
有料老人ホームで働くメリットとデメリット
入居者の要介護度が比較的低い施設の場合、家事や身の回りの世話といった生活援助がメインとなるため、身体的な負担が少ないといえます。
また、有料老人ホームは民間施設のため、事業所によっては福利厚生が手厚いこともあります。
一方で、施設のタイプや入居者の要介護度などによっては、介護技術が学びづらく、スキルアップや転職でネックになる可能性があります。
グループホーム
グループホームは認知症の高齢者のみを利用対象とする施設です。
利用者5~9人で形成される「ユニット」単位で共同生活を送ります。また、1施設あたりのユニット数は3つ以下とさています。
グループホームでは利用者の能力を活用しながら、料理や買い物、散歩など利用者と楽しめる活動が多い点もやりがいのひとつです。
グループホームで働くメリットとデメリット
ユニット単位の少人数制で認知症ケアに特化した施設のため、きめ細かい専門的なケアが学べます。
認知症の専門施設ですが、無資格や未経験から認知症ケアの経験を積んでステップアップすることも可能です。
ただし、認知症ケアは身体的負担はもちろんのこと精神面でも大変な介護業務です。
慣れるまではハードな場面が続きます。また、施設によっては1人で夜勤を担当する場合があります。
特別養護老人ホーム(ユニット型特養)

ユニット型特養は、10人以下を1ユニットとしてケアを行う施設です。要介護3以上の認定を受けている方を入居条件としているため、介護度の高い方が多く利用しています。
介護職員は担当するユニットのケアに集中できるので、一度に関わる利用者は最大で9人になります。
特別養護老人ホーム(ユニット型特養)で働くメリットとデメリット
最新の設備や新しい備品が揃っている場合が多く、介護しやすい環境が整っています。
また、担当する入所者が少ないため、コミュニケーションが図りやすい、自分が理想とする個別ケアに取り組みやすい、といったメリットがあります。
一方で、時間帯によっては介護職員が少人数になるため、排泄介助や褥瘡予防の体位交換などで業務が重なってしまうことがあります。
訪問介護
訪問介護は、訪問介護員が利用者宅を訪問し、身体介護や生活援助の提供を行うサービスです。
生活援助として調理や掃除、洗濯などを行い、利用者の状況に応じて車の乗降サポートなども行います。
訪問介護の仕事内容について詳しく知りたい方は、「訪問介護(ホームヘルパー)の仕事内容は?必須資格や働き方」をご参照ください。
訪問介護で働くメリットとデメリット
担当する利用者やその家族と信頼関係を築いて業務できることが大きな魅力です。
また、パート勤務の場合は、自分の都合に合わせて希望する曜日や時間帯から働くことができます。
しかし、訪問先では訪問介護員1人で身体介護や生活援助の介護サービスを提供する必要があり、時間配分を考えながら効率よく業務をこなす必要があります。
小規模多機能型居宅介護
小規模多機能施設とは通所、宿泊、訪問のサービスを1つの事業所で複合的・一体的に提供する地域密着型サービスです。
小規模多機能型居宅介護の仕事内容について詳しく知りたい方は、「小規模多機能型居宅介護の仕事内容と1日の流れ、必須資格を解説」をご参照ください。
小規模多機能型居宅介護で働くメリットとデメリット
地域密着で小規模な施設であるため、利用者一人ひとりと密接なコミュニケーションが取れます。
また、デイサービスや訪問介護、ショートステイといった複数のサービスを組み合わせて提供しているので、豊富な介護スキルが身につきます。
一方で、シフトによっては夜勤がある、利用者や家族の都合で当日の利用がキャンセルになることもあるため、臨機応変に対応する姿勢が必要です。
介護スキルを磨きたい人に向いている職場

介護スキルを磨きたいと考えている場合は、磨きたいスキルに合わせた職場選びをおすすめします。
例えば、身体介護のスキルを学びたい場合は特別養護老人ホーム、生活援助スキルであればサービス付き高齢者向け住宅、どちらのスキルも磨きたい場合は訪問介護などがおすすめです。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは原則要介護3以上を入居対象としているので、基本的に利用者のほとんどが日常生活を送るうえで介護が必須となっています。
特別養護老人ホームで働くメリットとデメリット
人員配置が充実しているため、入所者の状態やトラブル対応を他の介護職員に相談しやすい環境です。
また、夜勤のシフトも複数の介護職員で担当するため、1人のスタッフに負担が集中しづらいことがメリットです。
ただし、従来型の特養は施設や設備が古い場合があり、使いづらい可能性があります。
ショートステイ
ショートステイは数日~数週間程度の短期間に、利用者が日常生活における各種介助や機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受けながら生活できる宿泊サービスです。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設、医療施設と併設されている併設型と、民間企業によって運営されている単独型の2種類があります。
ショートステイで働くメリットとデメリット
ショートステイは日単位で最大30日程度の利用のため、さまざまな利用者に対応しますが、利用者ごとに健康状態やケアの内容が異なるため迅速に状況を把握し対応する能力が求められます。利用者に合わせた柔軟な対応スキルを磨くことができます。
しかし、短期間で利用者が入れ替わるため、利用者と短期間で信頼関係を築く必要があり、
ショートステイの仕事内容と1日の流れ、給料や必須資格を解説!
介護以外のスキルを身につけたい人に向いている職場

介護職に求められるのは介護スキルだけではありません。他職種との連携などの経験も求められます。
こうした介護以外のスキルを身に着けることも、介護職としてキャリアアップを図るうえでは重要です。
介護老人保健施設
介護老人保健施設(老健)とは、医療機関などに入院・入所していた利用者が、在宅復帰を目指してリハビリテーションに取り組む入所施設です。
利用者に対しては、リハビリの成果を踏まえ、3ヵ月ごとに退所か入所継続かの判定が下されます。
介護老人保健施設で働くメリットとデメリット
医師や看護師、作業療法士や理学療法士などのリハビリテーションの専門家や栄養士など、幅広い医療・介護の職種が在籍している職場で経験が積めます。
一方で、医療中心にサービスを提供している施設なので、短期入所が前提で利用者が入れ替わるため、一人ひとりの利用者に長く寄り添うことが難しいです。
夜勤のない働き方がしたい人に向いている職場

要介護者が入居している施設では、夜間の緊急対応に備えるため、介護職員が夜勤を担当する場合が多いです。
夜勤のない働き方がしたい場合は、日勤のみで働ける職場に就職すると良いでしょう。
デイサービス
デイサービスは、利用者が介護サービスを提供する施設に通う形で行われる介護サービスです。
デイサービスで働くメリットとデメリット
日帰り利用の施設なので夜勤はありません。日曜や年末年始は閉業する施設が多いため、家事や子育てをしながら働きたい主婦にも向いています。また、利用者は比較的要介護度の低い方が中心なので、身体的にも精神的にも大きな負担はないでしょう。
ただし、日によって利用者が異なるため、一人ひとりの名前や性格、好み、対応するケアを覚える必要があります。また、レクリエーションやイベントが日常的にあるので、出し物や外出介助が苦手な方は、少しずつ慣れていく必要があります。
デイサービスの仕事内容は?職種・資格や1日の流れ、給料を解説
訪問入浴
訪問入浴とは、浴槽を運べる専用の入浴車で利用者の自宅を訪問し、入浴サービスを提供する介護保険適用のサービスです。
訪問入浴で働くメリットとデメリット
訪問入浴は3人1組でチームを組んで業務をおこなうことが一般的です。そのため、その場で相談や連携ができる安心感があります。
ただし、複数の介護職員で対応しても、基本的に力仕事のため体力が必要です。
訪問先ごとに簡易浴槽や備品の搬出入を繰り返しながら、利用者が安全に入浴できるよう細心の注意を払って業務をこなさなければなりません。
また、移動入浴車は普通車よりサイズが大きく、住宅地の乗り入れや駐車場所の確認などが必要となります。
介護の求人を選ぶ際に注意すること

介護の求人を選ぶにあたっては、待遇や経営方針などいくつか確認すべきポイントがあります。
その点を見落としたまま就職・転職をすると、入社後になってミスマッチに気づき、早々に退職するという事態に直面する恐れもあります。
以下で紹介するポイントを確実にチェックしてから、求人を選ぶようにしましょう。
- その職場で働く理由を考える
- 待遇・福利厚生について調べる
- 応募先の方針や理念について調べる
- 頻繁に求人が出ていないか確認する
その職場で働く理由を考える
求人を見て働きたいと思ったとき、なぜその施設で働きたいと思ったのかを考えることが大事です。
自分が職場を選ぶ上で何を重視しているのかを明らかにすることで、他の求人との比較検討や、より良い求人の発見につなげることもできます。
また、面接時には「なぜうちの施設を選んだのですか」と質問されることが多いので、その際も自分なりの働きたい理由を明確にしておけば、スムーズに回答できるでしょう。
明確な志望理由があれば採用面接官の印象が良くなり、採用される可能性も高まります。
待遇・福利厚生について調べる
特に正社員として長期にわたって就労したいと考えているなら、入社してから福利厚生や給与額に不満を感じることがないように、前もって内容をチェックしておくことが大切です。
チェックの結果、待遇・福利厚生に満足できないと感じたなら、より良い条件の求人がないかを比較しながら探してみましょう。
また、求人の記載内容に疑問点がある場合は、採用面接の場で尋ねてみると良いでしょう。
応募先の方針や理念について調べる
介護施設・事業所はそれぞれ経営方針や理念を掲げて事業活動を行っています。
求人を選ぶ際はその内容をチェックした上で、自分の考え方とマッチしているかどうかを考えることも大事です。
ただし、経営方針・理念をチェックする際、施設のウェブサイト上の文言だけを見て判断すると、実際に就職してからイメージと実態とのギャップを感じる場合もあります。
そのため、可能ならば職場の見学などからの情報も収集し、検討を行うことが重要になってきます。
頻繁に求人が出ていないか確認する
求人を選ぶにあたって、「その求人がどのくらいの頻度で出されているのか」は要注意ポイントです。
頻繁に求人を出している施設・事業所の場合、職員の離職率が高い、もしくは求人に応募した人が辞退する割合が高い可能性があります。
もし求人の掲載頻度が高い施設・事業所に応募する際は、職場環境に問題がないか面接で確認するようにしましょう。
介護の仕事に就くまでの選考フロー
介護職として働く場合、入職までの流れは以下の通りです。
- 求人を探す
- 相談する
- 応募書類を作成・応募する
- 書類選考・面接
- 内定
- 入職準備
- 入職
それぞれの手順について、以下で細かく見ていきましょう。
1. 求人を探す

求人を探す際は、自分が活かせる経験や何を目的として就職・転職したいのかなどを踏まえて、条件に優先順位をつけると絞り込みがしやすいです。
介護分野の求人であれば、専門のサイトで探すのが効率的です。みんなの介護求人であれば、希望条件にマッチした求人情報を簡単に検索できますよ。
2. 相談する
求人の絞り込みを行う上では、自己分析や就職活動の方法についてプロのアドバイザーに相談するのも有効です。
みんなの介護求人のキャリアアドバイザーであれば、一人ひとりの希望に合った求人情報を的確にご提案します。
3. 応募書類を作成・応募する
履歴書や職務経歴書を作成する場合、これまでの経歴において福祉の分野に少しでも関わったことがあるなら、すべて書いておきましょう。
特にこれまで介護分野での業務経験がない場合は、介護関係のボランティア経験などはアピールになります。
また、PCスキルがある場合は必ず記載しましょう。
介護職の分野でも日々の事務作業でPCを使うので、ある程度使いこなせることを伝えると、高評価につながりやすいです。
4. 書類選考・面接
面接の際の服装は、リクルートスーツであれば問題になることはありません。
カジュアルな服装がOKな面接であっても、何を着ていけば良いか迷った場合は、スーツを着ていけば低評価になることはありません。
面接官からは介護業界に興味を持った理由、この施設に入職を希望する理由などの質問が想定されるので、きちんと回答できるように事前に準備しておくようにしましょう。
5. 内定
内定をもらったら、先方に入職の意思を伝える必要があります。
内定=採用決定ではないので注意しましょう。
一般的に、内定をもらってから1週間以内に入職するか否かを伝えるのが望ましいとされています。
転職するのであれば、現在の勤務先での引き継ぎ作業をきちんと行う必要があります。引き継ぎ作業がおろそかになると、後日上司や同僚に迷惑をかけることになるので注意しましょう。
上司には急に退職届を出すのではなく、事前に相談しておくのが望ましいです。
6. 入職準備
入職まで数ヵ月程度の時間があるなら、その間に資格を取得しても良いでしょう。
介護業界で働くうえで資格は必ずしも必要ではありませんが、資格を持っていると待遇がアップしたり、役職に就いたりできるなど、キャリアアップを図るうえで有利な面が多いです。
無資格の場合、まずは介護分野の最も基本的な資格である「介護職員初任者研修」を取得するようにしましょう。
こちらは約3ヶ月の研修期間を経れば取得できます。
7. 入職
入職後は施設・事業所において研修が行われます。
研修にあたって指導係が付いた場合には、不安なことや疑問点を積極的に相談しましょう。
他の介護施設・事業所から転職してきた場合、前の勤務先と業務ルールが異なることが多いので、新しい環境に慣れる努力をする必要があります。
面接や職場見学時のチェックポイント

求人に応募した後は、可能であれば職場見学を行った方が良いでしょう。
もし職場見学が難しい場合は、面接時に知りたい情報について聞いてみましょう。
職場見学や面接のときにチェックすべき項目としては、次の5つのポイントがあります。
- 求職者への対応が丁寧か
- 利用者が安心して暮らしているか
- 従業員同士のコミュニケーションが活発か
- 施設内の衛生管理が引き届いているか
- 従業員のストレス低減への取り組みがあるか
これらの項目について1つずつ見ていきましょう。
求職者への応対が丁寧か
面接や職場見学の際に、挨拶が丁寧かどうかは最初にチェックすべきポイントです。
見学や面接は応募者にとって重要であるだけでなく、採用する側が応募者に対して、この施設・事業所が働きやすい場所であることをアピールする場でもあります。
挨拶や質問に誠意をもって対応してくれていれば、入職後も安心して働ける職場と考えて良いでしょう。
利用者が安心して暮らしているか
施設によっては、職場見学時に入居者の様子を見せてくれる場合があります。
そのとき、入居者がどのような様子で過ごしているかを必ずチェックしましょう。
入居者が生き生きとし、笑顔も見えるような雰囲気であれば、職場環境も同様に良好であるとイメージできます。
従業員同士のコミュニケーションが活発か
面接や見学時に対応してくれた職員の様子もしっかりと確認しましょう。
表情や挨拶の仕方、身だしなみを見て、「表情が明るい」「ハキハキと挨拶している」「清潔感のある見出しなみをしている」などの判断ができれば、その施設は働きやすい雰囲気であるとイメージできます。
一方で「表情が暗い」「挨拶に元気がない」「身だしなみが乱れている」場合は、仕事が忙しすぎる、職場でのストレスが多いなど問題のある職場であると推測できます。
施設内の衛生管理が行き届いているか
施設内の衛生状況をチェックすることで、その施設の職場環境を知ることができます。
トイレなどの水回りはもちろん、廊下や食堂などの共有スペースも見て、日々掃除がきちんと行われているかを確認しましょう。
また、掲示板には最新の情報が貼られているか、事務所が整理整頓されているかなども確かめましょう。
清掃・整理がきちんと行われていれば、スタッフの仕事への意識が高く、良好な職場であると考えられます。
従業員のストレス低減への取り組みがあるか
介護職員のストレスを軽減する取り組みを行っているかも重要なチェックポイントです。
ここでいうストレスを減らす取り組みとは、定期的な上司・リーダーとの面談、業務をスムーズに行えるようにするための研修の実施、スタッフ同士で支え合う体制の構築などです。
これらの取り組みがきちんと行われていれば、就職後もストレスが溜まりにくく、大きな問題を抱えずに日々の仕事に取り組めるでしょう。
【まとめ】介護職の求人を選ぶ際は下調べが重要
介護職の求人の選び方は、その職場で安定して長期的に働き続けるうえでも重要です。
実際に求人の中から応募先の施設・事業所を選択する際は、自分の考え方と合致しているか、待遇や福利厚生の内容に問題がないかについて、自分なりに事前に調べましょう。
きちんと調べることで自分にとってより働きやすい職場を選ぶことができ、入職後に後悔したり、早々に退職したりする事態を回避できます。
介護の求人選びにお悩みの方は、まずは「みんなの介護求人」にぜひご相談ください。
実績のあるアドバイザーが、希望条件に合った職場をご提案いたします。