トイレへの移乗を安全に行うには両足で膝を挟む!
トイレへの移乗介助は、移乗動作以外にもズボンの上げ下げによって身体のバランスを崩してしまう危険性があります。特に、下肢筋力が衰えている方はガクンと“膝折れ”を起こしてしまうことも。そんなときは、椅子を使うことで安全に介助することができます。ポイントは、介助者が椅子に座って自分の両足で被介助者の膝を保護すること。膝を挟んでいるのでお互いに安定した姿勢でズボンを上げ下げすることができるのです。また、被介助者が立ち上がりやすいように前かがみ姿勢にさせることも重要です。
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トイレへの移乗準備をする

フットサポートを外す
立ち上がった後の足の動きを邪魔するので、フットサポートはあらかじめ外しておきます。車椅子の近くに、介助に使用する椅子を用意しておきましょう。 (00:07〜00:09)

浅座りになってもらう
車椅子に浅く腰掛けてもらいます。身体を傾けてお尻が浮いた状態になったら、手前に引いてください。
(00:10〜00:16)
前かがみの姿勢をつくる

介助者の背中に手を回してもらう
被介助者に両手を組んでもらい、介助者の背中に回します。介助者は被介助者の進行方向側の脇の下から頭を出すようにします。
(00:18〜00:21)

介助者は椅子に座る
進行方向と反対側の手で肩甲骨を支えます。被介助者が前かがみになりやすいように、介助者は椅子に座ります。このとき、被介助者の膝を押さえると、立ち上がりがより楽になります。
(00:22〜00:36)
膝を固定しながら向きを変える

介助者の両足で膝を挟む
立ち上がったら、介助者の両足で被介助者の膝を挟みます。これで“膝折れ”を防止。足を挟んだ状態で身体の向きを変えていきましょう。
(00:37〜00:51)

ズボンを下ろす
トイレの方にお尻が向いたら膝を挟んだままズボンを下ろし、便座にゆっくりと座ってもらいます。介助者は被介助者が手すりにつかまって姿勢が安定していることを確認してから離れます。
(00:52〜01:14)
両足で膝をしっかり支えると、ズボンを下げる時も安全
