お尻が浮けば、立ち上がらなくてもズボンを上げられる!
移乗介助は、介助者にとって負担が大きな介助のひとつ。中でもトイレからの移乗は、清拭(せいしき)をしてズボンを上げる間も立ち姿勢を支えている必要があるため、力のない介助者にとっては大変なことですよね。しかし、居室にポータブルトイレを設置できる状況ならば、介助はもう少し楽になるかもしれません。ポータブルトイレからベッドまで、お尻を浮かせたまま移乗させることができるからです。まずは、介助者の太ももに被介助者の両足を乗せることから。前かがみの姿勢になってもらうと、お尻が浮いてきます。そのままズボンを上げたり移乗したりできますよ。
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移乗の準備をする

浅座りする
お尻を前にずらして、浅く座ります。身体を傾けると介助しやすいですよ。このとき、ポータブルトイレの手すりは跳ね上げておいてくださいね。
(00:07~00:28)

両足を太ももに乗せる
被介助者の足を、介助者の太ももに乗せます。両足をしっかりと乗せましょう。
(00:29~00:48)

つま先を保護する
被介助者の足が滑ってしまわないように、介助者の足をストッパーにしましょう。被介助者のつま先に、介助者の足をそっと当てます。
(00:49~00:54)
お尻を浮かせる

身体を支える
介助者に面していない側に手を伸ばします。肩甲骨と腰をしっかり支えてくださいね。
(00:56~01:07)

前かがみの姿勢をつくる
肩甲骨と腰を支えたまま、前かがみの姿勢になってもらいましょう。床が見えるくらい前にかがむと、お尻が自然と浮いてきますよ。
(00:56~01:03)

ズボンを上げる
片手で肩甲骨をしっかりと支えましょう。お尻が浮いた状態をキープしながら、もう片方の手でズボンを上げます。
(01:08~01:15)
ベッドへ移乗する

介助者が横方向に移動する
そのままの姿勢で移動します。介助者が枕元のほうへ横方向にずれていく要領です。被介助者の座るスペースが確保できる程度にずれましょう。
(01:16~01:24)

身体の向きを変える
被介助者のお尻がベッドに乗るよう、身体ごと向きを変えましょう。介助者は、両足を乗せている足をベッドに近づけます。反対の足は、ベッドに対して垂直に伸びるようになるはずです。
(01:25~01:40)
お尻を浮かせたままズボンを上げる
