片麻痺の方のポータブルトイレからの移乗は立つ前にズボンを上げる!
片麻痺の方が移乗するときは、転倒に備えて介助者は患側(麻痺がある側)にいるようにします。特にトイレやポータブルトイレからの移乗は、ズボンを上げる動きでバランスを崩しやすいため注意が必要です。ズボンの形状によっては上げにくかったり、ボタンやベルトに手間がかかったりしますが、太ももで支えながら介助すると安心ですよ。ポイントは、立ち上がる前にできるだけズボンを上げておくことです。
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ポータブルトイレからの移乗準備をする

できるだけズボンを上げる
立ち上がる前に、できるだけズボンを上げておきましょう。この準備で、立っている時間を短縮することができます。このとき、介助者から被介助者の動作が見えないよう、ひざ掛けを用いて配慮すると良いですね。
(00:07~00:26 )

浅座りになってもらう
立ち上がりやすい体勢になるため、浅く座ってもらいましょう。患側(麻痺がある側)は介助者が手伝います。
(00:27~00:39 )
立ち上がる

手すりにつかまる
浅く座ったら、目の前の手すりにつかまってもらいます。ズボンを上げるときに体重をかけるので、しっかりつかまるように促してください。
(00:41~00:44)

お辞儀をするように立ち上がる
お辞儀をするように頭を下げながら立ち上がってもらいます。立ち上がる前に、足の裏がしっかり床についているか、患側の足が前に出すぎていないかを確認しておきましょう。このとき、介助者は必ず患側に立っているようにしてくださいね。
(00:45~00:48)

ズボンを上げる
手すりにつかまってもらったまま、介助者が被介助者のズボンを上げます。このときも、介助者は患側に。ふらつきがある方は介助者の太ももで支えましょう。
(00:50~00:57)
ベッドに座る

健側を軸にして体の向きを変える
まずはベッドにお尻を向けてもらいます。ポイントは、健側(麻痺がない側)の足を軸にして回転すること。このときも、介助者は転倒に注意し、すぐに支えられる位置に立つようにします。
(00:58~01:02)

ベッドに腰掛ける
頭を下げながらゆっくり座ってもらいます。介助者は最後まで支えてください。一緒に腰を落とすと安定感が増しますよ。
(01:03~01:14)

座り姿勢を安定させる
患側の足を直して、両足の裏がしっかりと床についている状態にします。被介助者から離れるときは、安定して座れていることを必ず確認してくださいね。
(01:15~01:22)
立つ前に、ズボンをできるだけ上げておく
