口腔ケア時の正しい歯ブラシの使い方
今回は口腔ケアでの正しい歯ブラシの使い方をご紹介します。近年、口腔ケアは口の中を清潔に保つだけでなく、誤嚥性肺炎や心疾患の予防にも効果があると言われるようになりました。これは、口の中で発生した細菌が肺や血液中に入り込むことでさまざまな全身疾患を引き起こしていると明らかになってきたためです。健康のためにはきちんと行いたい口腔ケアですが、その基本は歯みがきですよね。今回は、歯みがき介助をする方法や、歯ブラシの選び方についてご紹介していきます。
ボタンをクリックでチャンネル登録!最新動画の公開情報が届きます!
用意するもの
歯ブラシ・スポンジブラシ・液体ハミガキ・水・ガーゼ
安全な口腔ケアの準備をする

介助は座って行う
介助者は必ず座って介助しましょう。目線が上になるとあごが上がり、誤嚥のリスクが高まるのです。また、マナーの面からも、お互いに座った状態でケアを行うことが理想的ですね。
(00:18〜00:24)

歯ブラシは「ペングリップ」で持つ
歯ブラシはペンのように持ちましょう。指先で向きを変えて磨いていきます。
(00:24〜00:32)
ガーゼを指に巻いておく

ガーゼを指で挟む
ガーゼを利き手と反対側の手に巻いていると、歯ブラシの水分を拭き取るときに便利です。まずは開いたガーゼの片側を、人さし指と中指で挟んでください。
(00:33〜00:38)

ガーゼを折る
ガーゼが縦に半分になるように、挟んでいないほうの端を持っていきます。端と端をきれいに揃えて、上から3分の1あたりに指がくるようにしましょう。
(00:39〜00:42)

指に巻きつけていく
まず、短い方を手前に折り曲げてください。続いて、長い方を先ほど折り曲げた部分に被せるように持っていきます。余った部分は親指で挟んでおきましょう。
(00:43〜00:49)
歯を磨く

下の歯を磨く
液体ハミガキのつけ過ぎは誤嚥の元になるので、ガーゼでぬぐってから歯みがきを行ってください。始めは下の歯からです。奥歯から順に、1本ずつ磨いていきましょう。歯の裏側、噛み合わせ部分も同様に行います。
(00:50〜01:28)

上の歯を磨く
上の歯を磨く際のおすすめは、屈んで介助を行うという方法。あごが上がってしまうと唾液を誤嚥する原因になります。下から介助をすることで、被介助者のあごが上がることを防ぎます。下の歯の場合と同じように、奥歯から順に磨いていきましょう。
(01:29〜02:14)

水分を取り除く
上下ともに磨けたら、口の中の余分な水分をスポンジブラシで拭き取ります。舌の下や、歯と歯ぐきの間などに溜まりやすくなっているので、よく注意して見てくださいね。
(02:15〜02:29)
歯ブラシの選び方

ワンタフト歯ブラシ
ワンタフトブラシとは、毛束の量が少なく、先端がスリムな形をしているブラシのこと。奥歯の奥や、周りの歯が抜けてしまっている「孤立歯」を磨くのに適しています。
(02:30〜02:39)

毛先が平らな歯ブラシ
歯垢が多い場合には、毛先が平らな歯ブラシがおすすめです。また、高齢者の口の中はデリケート。毛先がやわらかい歯ブラシであれば、歯ぐきが弱っている人にも安心して使用できますよ。
(02:40〜02:45)

毛先が細かい歯ブラシ
毛先が細い歯ブラシは、歯と歯ぐきの間を掃除するのに適しています。歯ぐきの間に溜まった食物残渣(ざんさ)は歯周病の原因となってしまいますから、しっかりと取り除きたいものです。
(02:46〜02:51)
あごが上がらないように注意する
