道具を使ってお互いに安全な口腔ケアに!
介護を拒否されることにお悩みの方は少なくないのではありませんか?特に、口腔ケアは「口の中を見られる」ことへの抵抗感から、強く拒否をする方も。口腔ケアを毎日の習慣にしていくためには、 “気持ちが良いこと”と感じてもらうことが大切です。今回は、開口してくれない方を介助する方法をご紹介していますが、最も重要なのは“無理強いをしない”こと。どうしても拒否が強い場合は、一旦中止して、時間を空けてみることも考えてみてくださいね。
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用意するもの
歯ブラシ・液体ハミガキ・水・ガーゼ・ガーゼを巻き付けた割り箸
緊張を取り除く

声をかけながら触る
緊張した心と身体をリラックスさせるために、あいさつや世間話から始めましょう。身体の末端から顔に向かって、会話をしながらやさしく触れてください。膝から肘、肩、あご、頬、鼻の下の順です。
(00:18~00:35)

これから行う口腔ケアの説明をする
「何をされるか分からない」という状況に置かれると、誰しも不安や不快さを感じるもの。これから行う口腔ケアについて、「何のために」「どんなことをするのか」ということをきちんと説明するようにしましょう。
(00:36~00:50)

鏡で自分の口を見せる
口腔ケアの前に、自分の口の状態を見せることも有効です。鏡に映った自分の口を見ながらであれば、「これから何をされるのか」「なぜ口腔ケアが必要なのか」ということを納得しやすくなります。
(02:48~03:05)
歯の表側を磨く

下の歯の表側を磨く
口を開いてくれない場合、まずは口腔ケアに慣れてもらうことが必要。口は閉じたまま、下の歯の表側を磨いていきましょう。
(00:51~01:09)

上の歯の表側を磨く
下の歯を磨き終わったら、今度は上の歯です。歯ぐきを傷つけてしまわないように、気をつけて磨いてくださいね。
(01:10~01:26)
口を開く

Kポイントを刺激する
歯列に沿って、人さし指を滑らせていきましょう。奥歯より進んだところを押すと、口が弛んできますが、この部分を“Kポイント”と呼びます。そのまま、指で歯ぐきを押し上げてください。
(01:27~01:50)

割り箸を使う
ある程度口が開いたら、ガーゼを巻き付けた割り箸を噛んでもらいましょう。そうすることで、歯を磨いている間、割り箸の太さ分は口を開けたままに。グラついている歯に噛ませたり、深く入れたりして怪我をさせないようにしてくださいね。
(01:51~01:55)
歯を磨く

人さし指を使う
歯ブラシを持つ手と反対の手を、割り箸に添えましょう。このとき、人さし指を奥歯の後ろにあてておくと、口の開き具合を調整しやすくなります。
(01:56~02:02)

下の歯の裏側を磨く
まずは、下の歯から磨いていきます。上の歯から磨くと過敏症状が出て口を閉じてしまったり、あごが上がりやすくなって誤嚥の危険性が高まるためです。
(02:03~02:15)

上の歯の裏側を磨く
最後に上の歯を磨いていきます。もし拒否が強い場合は、無理に磨いてしまおうとせず、時間を空けて再開することをおすすめします。
(02:16~02:39)
少しずつ歯ブラシに慣れてもらう
