保湿剤のつけすぎに注意!
高齢者に多い口腔ケアトラブルのひとつが「ドライマウス」。症状としては、自覚的な口の中の乾きの他に、舌に痛みがある、食べ物を飲み込みにくい、口臭が出る、口の中が粘ついて喋りにくいといったことが代表的。これを放っておくと、誤嚥や味覚の変化、さらには会話の機会が減ることによる認知症の進行などにつながっていきます。それを防ぐためには、毎日の口腔ケアに保湿剤の使用を取り入ることがおすすめです。今回は、ジェルタイプの保湿剤の使い方をご説明します。
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用意するもの
スポンジブラシ・保湿剤・ガーゼ
保湿剤を塗る準備

口の中を観察する
保湿剤は、乾燥している部分に塗っていきます。頬、歯ぐき、舌だけでなく、口蓋(上顎の内側)も忘れないように観察してくださいね。
(00:21~00:26)

スポンジブラシの準備をする
保湿剤を100円玉大に広げます。トントンと叩いて、スポンジ部分に染み込ませていきましょう。
(00:27~00:39)
頬と歯ぐきに保湿剤を塗る

頬に塗る
頬に塗るときは、スポンジを回転させながら。上から下に向かって塗っていきましょう。
(00:40~00:51)

下の歯ぐきに塗る
歯ぐきの奥から手前に向かってスポンジブラシを動かしましょう。歯の内側も忘れずに保湿するようにしてくださいね。
(00:52~01:02)

上の歯ぐきに塗る
上の歯ぐきに塗るときは、唇の真ん中にある筋(小帯)を傷つけないように気をつけましょう。奥から手前に向かって、スポンジブラシを動かします。
(01:03~01:08)
舌と口蓋に保湿剤を塗る

舌に塗る
舌の奥から舌先に向かって、スポンジ部分を回転させながら塗っていきます。このとき、嘔吐反射が出ないよう、舌をできるだけ出してもらうと良いでしょう。
(01:09~01:16)

口蓋に塗る
最後に、口蓋にも保湿剤を塗っていきましょう。奥の方にあるやわらかい部位(軟口蓋)にスポンジブラシがあたらないよう、注意して行ってくださいね。
(01:17~01:26)

塗り過ぎに注意する
保湿剤は、塗れば塗るほど良いわけではありません。余分に塗った保湿剤は剥がれ落ち、窒息や誤嚥の原因になってしまいます。塗るときはよく観察しながら行うようにしましょう。
(01:27~01:36)
厚く塗りすぎないように注意する
