【動画】嘔吐物処理の正しい方法を学んで感染症対策をしよう

処理するときはノロウイルスを飛散させないように!

ノロウイルスによる胃腸炎は、下痢や嘔吐による脱水症状や誤嚥性肺炎を招く危険性があり、体力のない高齢者にとっては恐ろしい感染症です。感染者の排泄物や嘔吐物には大量のノロウイルスが含まれており、それらに触れたり飛散したりすることで体内に侵入。結果として二次感染を引き起こします。そのため、嘔吐物の処理を行う際は、処理する人自身が感染しないようにすること、ノロウイルスを拡げないように対策することが必要です。ポイントは、処理道具の準備を事前にしておくこと、静かに処理を行うこと、外から内に向かって処理を行うことです。

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更新

用意するもの

使い捨てエプロン・使い捨てマスク・使い捨て手袋(2双)
ペーパータオル・水拭き用雑巾・大きなゴミ袋2枚・ビニール袋1枚
消毒液(次亜塩素酸ナトリウムを濃度0.1%に希釈)
消毒液の入ったペットボトル・消毒液の入ったバケツ

必要になる物品を全て用意しておく

物品のイメージ

処理道具を用意する

処理に使う道具は、あらかじめ用意しておきましょう。処理対応者が移動することによる感染拡大を防ぐためです。
(00:07~00:21)

防護服を着用する

エプロンを着用しているイメージ

使い捨てエプロンを着る

エプロンは、できれば長袖のものが良いでしょう。着用するときは、ヒモが床に垂れないように気を付けてください。
(00:22~00:25)

マスクを着用しているイメージ

使い捨てマスクをつける

マスクは、鼻と顎までしっかり覆ってください。ワイヤー入りのタイプであれば、顔によりフィットし、しっかりと顔を覆うことができます。
(00:25~00:27)

手袋を着用しているイメージ

使い捨て手袋をつける

手袋はエプロンの袖の上から被せます。あらかじめ2枚重ねて着用しておくと、スムーズに処理が行えますよ。
(00:28~00:31)

清潔区域にセッティングをする

ペーパータオルを用意するイメージ

靴の消毒用ペーパーを準備する

ペーパータオルをビニール袋に入れて消毒液を注ぎ、全体に滲み渡らせます。これを拭き取りに使用しますが、今回は靴の裏の消毒に用います。
(00:31~00:36)

ゴミ袋を重ねているイメージ

ゴミ袋をセッティングする

ゴミ袋は嘔吐物を入れる「一次回収袋」と、消毒に使用したものを入れる「二次回収袋」を用意してください。二次回収袋の中に、一次回収袋を広げます。このとき、二次回収袋の口を外側に折り返しておきましょう。
(00:37~00:46)

清潔区域にセッティングするイメージ

処理道具をセッティングする

嘔吐物周辺を「汚染区域」とし、そこから離れたエリアを「清潔区域」とします。1mの高さから嘔吐した場合、嘔吐物は半径2mの範囲まで飛散するということを考慮してください。処理道具は清潔区域に準備しておきましょう。
(00:46~00:50)

嘔吐物を取り除く

消毒液をかけるイメージ

嘔吐物にペーパーを被せて消毒液をかける

嘔吐物を取り除く際、ウイルスの飛散を防ぐことが重要です。まずは嘔吐物をペーパータオルや新聞紙で覆い、その上から消毒液をかけます。飛び散らないよう、静かにかけてくださいね。
(00:54~01:03)

嘔吐物を取り除いている様子

内側に向かってかき集める

ペーパータオルごと嘔吐物を取り除きます。嘔吐物を塗り拡げないように外側から内側に向かって集めます。段ボールの切れ端などでかき集める方法もおすすめです。全て取り除くことができなければ、消毒液を浸したペーパータオルで拭き取りましょう。このときも、内側に向かって拭くことを心がけてくださいね。
(01:04~01:09)

嘔吐物を処理する

手袋を外しているイメージ

外側の手袋を外す

嘔吐物を一次回収袋に入れたら、外側の手袋も外して捨てましょう。手首の隙間から指を入れ、めくりながら外します。このとき、内側の手袋に触れないように気を付けてくださいね。
(01:10~01:18)

消毒液を注いでいるイメージ

嘔吐物に消毒液をかける

嘔吐物が乾燥すると、ウイルスが飛散しやすくなります。ですので、除去した嘔吐物の上から消毒液を注ぎましょう。目安はペーパータオルが“ひたひたになるまで”です。
(01:19~01:22)

一次回収袋の口を縛っているイメージ

一次回収袋の口を縛る

一次回収袋の口をしっかり縛りましょう。このとき、二次回収袋の外側に触れないように、細心の注意を払ってください。
(01:23~01:28)

消毒を行う

ペーパータオルを敷くイメージ

広範囲にペーパータオルを敷く

嘔吐物があった位置の周辺にペーパータオルを敷きます。嘔吐物が広がっている可能性がるエリアを消毒するためです。半径2mは嘔吐物が飛散していると考え、できるだけ広い範囲を消毒しましょう。
(01:32〜01:38)

消毒液をかけているイメージ

消毒液を静かにかける

ペーパータオルの上から消毒液をかけます。このときも、ウイルスが飛び散らないように静かにかけてくださいね。まんべんなくかけたら、そのまま10分ほど置いておきます。
(01:31~01:43)

靴の裏を消毒しているイメージ

靴の裏も消毒する

汚染区域で作業していた靴の裏には、嘔吐物やウイルスが付着しています。清潔区域に出る際は、忘れずに消毒しましょう。最近では、靴用カバーも市販されていますよ。
(01:45~01:49)

消毒液を拭き取る

ペーパータオルを集めているイメージ

消毒用ペーパータオルをかき集める

10分経過した後、ペーパータオルを取り除きます。このときも、外側から内側に向かってかき集めることに注意。集めたペーパータオルは二次回収袋に入れます。
(01:50~02:01)

水拭きをするイメージ

消毒液を拭き取る

消毒液の次亜塩素酸ナトリウムはプラスチックやゴムを劣化させる作用もあります。消毒の後は床を水拭きします。水拭きに使用した雑巾も二次回収袋に入れてくださいね。
(02:02~02:06)

防護服を脱ぐ

手袋を外しているイメージ

手袋を外す

手袋を外します。手袋の表面に触れないよう、めくりながら脱いでください。手首の隙間から指を入れると脱ぎやすいですよ。
(02:10~02:19)

エプロンを脱ぐイメージ

エプロンを外す

表面に触れないようにめくりながら脱ぎます。袖を抜くときは、内側から手を入れてください。脱いだエプロンが床につかないよう注意しながら、小さく丸めます。このとき、裾は汚染されている可能性が非常に高いので触れないようにしてくださいね。
(02:20~02:36)

マスクを外しているイメージ

マスクを外す

耳にかけているゴムを持って脱ぎます。マスクの表面に触れないように気を付けてください。
(02:37~02:39)

後片付けをする

二次回収袋を縛るイメージ

二次回収袋を縛る

中に入った一次回収袋ごと、二次回収袋の口を縛ります。二次回収袋の内側は汚染されているので、触らないように注意しましょう。ゴミとして出すときは、自治体の指導に従ってください。
(02:41~02:46)

手洗いを促すイメージ

手を洗う

処理の後は必ず手を洗ってください。手の甲や手首までしっかり洗います。指の股や親指も忘れないようにしてくださいね。
(02:49~02:51)

ポイント

ノロウイルスを拡げないように
外側から内側に向けて処理する

猫キャラクター

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