体位変換介助は、立てた膝を引き寄せるように
褥瘡予防や着脱介助、排泄介助など目的はさまざまですが、多くの介助者にとって体位変換介助は大きな負担となっているのではないでしょうか。腰痛を予防するために、ベッドの高さは介助者の負担にならないように操作することが大事です。また、ベッドに接している面積を減らすこと、膝を立てることも重要なポイントに。摩擦を減らしてテコの原理を働かせることで、より少ない力で体位を変換させることができますよ。ボディメカニクスを活用して、毎日の介助をもっと楽に行いたいですね。
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介助前の準備

ベッドはあらかじめ上げておきます。腰痛を予防するには、腰に負担のない高さで介助することが大事です。
(00:08〜00:14)

介助の前に、進行方向側へ枕を少しずらしておきましょう。そうすることで、向きを変えたときに頭が落ちてしまう心配がなくなります。
(00:15〜00:23)

まず、腕を組んで膝を立ててもらいます。首に痛みがない方には頭も上げてもらいましょう。ベッドに接している面積に比例して摩擦も減り、より少ない力で介助できるようになるのです。
(00:25〜00:40)
膝を手前に引き寄せる

介助者から遠い方の肩と膝に手をかけます。先に膝を引くと自然に肩が浮いてくるので、そのまま手前に引き寄せましょう。膝を立てたことでテコの原理が働いて、楽に向きを変えられますよ。
(00:41〜00:52)

向きを変えたらかかとをずらし、腕を楽にして安楽な姿勢になってもらいます。事故を防ぐために、離れる前には必ずベッドの高さを低くしてくださいね。
(00:53〜01:03)
膝を曲げると、テコの原理が働いて少ない力で介助できる
